MAEDA+AASchool workshop

背景と経緯

当社とAAスクールは、1992年に当社がスポンサーとして開かれた「日本の若手建築家5人展:Invisible Language」のヨーロッパ展をAAスクールで開催したことから始まった。 それから30年にわたり交流を続け、同学ディプロマ・ユニットマスター(教授)の江頭慎氏が提唱する「Social Sustainability」をテーマに持続的な社会を探求するプロジェクトに取り組んでいる。
これはさまざまな人びとが集い対話することで未来へのビジョンを共創する取り組みであり、企業や学術団体に限らず、行政や市民の参加にも期待する開かれた試みである。 組織の枠を超え予算や時間といった制約を乗り越えながら継続的に活動し、普段集まることのない多様な視点が集い包括的に議論することはかえって合理的かもしれず、社会課題や自然環境に対して働きかける前向きなネットワークとなることを期待している。


MAEDA ワークショップの展開







2022 ICI Toride Workshop 2022

2022年9月、茨城県取手市にあるICI総合センターを拠点として6日間にわたるワークショップをAAスクールと前田建設工業で共同開催した。4つの班に分かれICI総合センター周辺のフィールドワークを行い、地域の特徴・魅力・課題について調査した。後半では調査結果をもとにデザインコンペを考案し、参加者同士で解答し合うことでお互いの気づきを共有し地域に対する理解を深めた。

ICI Toride Workshop 2022
ICI Toride Workshop 2022
ICI Toride Workshop 2022
ICI Toride Workshop 2022






2022 日英同時開催遠隔ワークショップ

2022年7月、“MAEDA Hooke Park Workshop”がイギリスにて開催された。森の間伐材を使って小さな構造物の製作が行われ、前田建設工業の社員も参加した。また、相互触発のために茨城県取手市のICI総合センターでも前田建設の若手設計者を集め同日程でワークショップを開催。加工が施された木の余材を使用することを条件とし製作活動を行った。2つのワークショップの共有テーマである“Structure of Behavior(ふるまいの構造物)”をもとに、双方のチームはwebを介して対話・情報共有し日英間でインスピレーションを刺激しあった。

Hooke Park in UK

Hooke Park in UKHooke Park in UK

DAY1~2ワークショップにはAAスクールの学生や若手建築家など約20名が参加。都市から離れた自然あふれる環境の中で食事を作り、テントを張って寝泊まりして交流を深めた。

DAY3~4参加者は木を縛り、粘土を突き、各所で即興的・合理的なディティールを考案。今回は、間伐材による屋外食堂のアプローチを作成した。
最終日は学生、社会人、講師による多国籍な顔ぶれの中、製作物に対する意見交換が行われた。

Hooke Park in UKHooke Park in UK

ICI Center in Japan

DAY1~2参加者は実際の材料を触りながら初日に製作物のプロトタイプを組み上げた。プロトタイプを元に支持位置や張力を調整し、構造的な観点から製作物を通じて得られる体験についてスタディした。

ICI Center in Japan

ICI Center in Japan

DAY3“A cradle in the woodland(森の中のゆりかご)”が完成。構造検討により全体を偏心させることで揺れ方にゆらぎを持たせた。参加者は座る場所ごとの景色の差異や寄りかかる人同士の関係性を記録し、考察した

ICI Center in Japan






2017 AAスクール WS 2017 in 東京 上野-御徒町-秋葉原-御茶ノ水-水道橋-飯田橋

AAスクールと東京芸術大学と前田建設工業(株)の共同でワークショップを開催。東京芸術大学のある上野駅から前田建設工業本社のある飯田橋駅まで電車で経由する6つの駅に着目。(上野-御徒町-秋葉原-御茶ノ水-水道橋-飯田橋)駅と都市のつながり、すなわち「駅を中心とした空間的な広がり」「機能的な結び付き」「人や物の流れ」など 都市の文脈を解析。コラージュとして紙に表現しプレゼンテーションした。

AA school WS 2017 in 東京

飯田橋チーム

AA school WS 2017 in 東京

上野チーム

AA school WS 2017 in 東京

秋葉原チーム

前田建設工業での中間発表会(2017/8/7)

ワークショップ4日目、建築設計統括部(本店)のある飯田橋MKビルにて中間発表会を実施。現地調査や成果品の製作も含めて3日間と短かい準備期間であったが、6チームとも素晴らしい発表だった。
中でも目を引いたのが御徒町チーム。折りたたんだ紙をストーリーに合わせてパタパタと展開しながらプレゼンテーションを進め、見た目も楽しくテンポの良いユニークなプレゼンテーションだった。

AA school WS 2017 in 東京

御茶ノ水チーム

AA school WS 2017 in 東京

御徒町チーム

AA school WS 2017 in 東京

水道橋チーム

東京芸術大学 最終発表(2017/8/10)

最終発表は東京芸術大学にて行われた。東京芸術大学のFMスタジオに入ると、このような短期間で作られたとは思えない芸術作品が並んでいた。木と鉄とコンクリートを使った変形するオブジェやアメ横のガード下を緻密に描いた4メートル程もあるスケッチなど。
プレゼンテーションでは複雑な動線を織りなす構造体の形状・形態に注目した作品(上野駅)や個性的な街並みとそのつながりに着目した作品(秋葉原駅)、 街並みからテクスチャーをサンプリングした作品(御徒町)建造物の長方形の隙間から見える風景を動画にした作品(水道橋)の発表があった。

AA school WS 2017 in 東京

江頭慎教授と
トム・ヘネガン教授

AA school WS 2017 in 東京

飯田橋チーム

AA school WS 2017 in 東京

御徒町チーム

AA school WS 2017 in 東京
AA school WS 2017 in 東京

御徒町チーム

AA school WS 2017 in 東京
AA school WS 2017 in 東京
AA school WS 2017 in 東京






2016 北町寮改修提案

北町寮とは飯田橋本社からほど近い場所に昔からある独身寮。昭和の高度成長期の頃のにおいを残す建物もこのたび建て替えられることになった。北町の立地を生かしつつ周辺から北町寮へ、北町寮から周辺へ、広がり(関係性)をもつ建築物の提案を行った。

2016 北町寮改修提案
2016 北町寮改修提案
2016 北町寮改修提案
2016 北町寮改修提案
2016 北町寮改修提案
2016 北町寮改修提案
2016 北町寮改修提案






2015 飯田橋琴線ガイド

感性の感度を最大限に上げて飯田橋周辺を探索した。それぞれの心の琴線に触れた物を地図にした。音の地図から、おいしいレストランの地図、都市に隠された不思議なマークの地図、ビニール傘に描かれた雨の日専用マップなど。

2015 飯田橋琴線ガイド
2015 飯田橋琴線ガイド
2015 飯田橋琴線ガイド
2015 飯田橋琴線ガイド
2015 飯田橋琴線ガイド






2014 超芸術トマソン

都市に点在する「超芸術トマソンとは都市の改廃によって 建設当時の役目を失った遺構。行き先が壊されたのにとり残された階段や扉など・・・。それらはただ無残に都市に存在している。今回は東京飯田橋近辺に点在するそれら遺構を調査、分析、考察、記録した。

2014 超芸術トマソン
2014 超芸術トマソン






2013 日本橋プロジェクト

東京の運河を舞台とし、運河から見た東京を観察。日本橋界隈の西洋風の構造物、昭和の街並みを感じさせる神田川周辺の飲食店など東京のうつろいをひとつのコラージュに凝縮。

2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト
2013 日本橋プロジェクト






2012 大妻学院千代田キャンパス再開発

東京の中心である千代田区三番町に存在し歴史ある名門校、大妻学院千代田キャンパスにおいて、中高・大学・短大の建物そのもののデザインではなく、大妻学院らしさを表現したキャンパス空間全体の提案を行った。

2012 大妻学院千代田キャンパス再開発
2012 大妻学院千代田キャンパス再開発






2011 飯田橋再開発プロジェクト

実際の解体作業がほぼ完了した状態の再開発現場とその周辺をフィールドとした。現場の中の世界と仮囲いという境界線を隔てた外の世界の関係を題材とし、ショートフィルムを製作。ワークショップの最後にはそれぞれの作品を山留め壁に投影し映写会を開催。

2011 飯田橋再開発プロジェクト
2011 飯田橋再開発プロジェクト






2010 飯田橋再開発プロジェクト

「与えられた仮設材を利用した可能性の提案」、「社宅の室内解体のドキュメント作成」というテーマを元にプレワークショップで検討されたアイデアの実証実験を飯田橋再開発地区内の空き家となっていた前田建設社宅を会場として実施。

2010 飯田橋再開発プロジェクト
2010 飯田橋再開発プロジェクト






2009プレワークショップ

ブレッド・スチール氏、江頭慎氏と飯田橋再開発メンバー(2009)

ブレッド・スチール氏、江頭慎氏と飯田橋再開発メンバー(2009)


ワークショップのテーマと目的

2019年に環境経営No. 1を宣言した当社は、飯田橋再開発プロジェクトにおいて「環境をテーマとした解体」と題し、「解体」という過程のもつ、壊す、汚い、うるさいというマイナスイメージを超えて、なにか社会に発信できるものはないかを模索すべく、過去2度にわたりAAスクールと共同主催でワークショップを開催した。AAスクールでは2010年から世界4都市にてグローバルスクールが開催され、この2009年の2度のワークショップは、2010年秋に開催予定の極東地区でのグローバルスクール第一弾への橋渡し(プレワークショップ)として、重要な位置づけとなった。プレワークショップでは以下の2つの目的を設定し、それらに対し多角的な視点からの分析を試みるべく4種類のテーマに分けて検討、考察がおこなわれた。また、2回目のプレワークショップでは、2010年に飯田橋再開発の敷地内でおこなわれるグローバルスクールに向けて、1回目の検討結果をさらにブラッシュアップさせ、また1回目とは違ったメンバーが参加することで同じテーマ設定でありながら、より深度のある検討がおこなわれた。

 

AAスクール x MAEDAワークショップの目的

目的1. 解体する建物、解体に伴い発生する空間の利用の可能性を探る  
目的2. 敷地のもつ歴史と新たに創造される空間への変遷を後世に継承する

 

先に挙げた2つの目的に対し、右に示す4つのテーマを設定し、第1回、第2回のプレワークショップをおこなった。飯田橋再開発の敷地内外に対してさまざまな視点からのサーベイがおこなわれた。短期間ながら激しい議論が交わされ、解体途中に発生する残余空間をポケットパークとして開放するなど、興味深い検討結果が得られた。参加することで同じテーマ設定でありながら、より深度のある検討がおこなわれた。

ワークショップ風景

ワークショップ風景

ワークショップに参加したメンバー

ワークショップに参加したメンバー


1. 解体に伴い発生する残余空間の分析

「短期間でも有効に利用できる空間を連続的に生み出す解体順序を探る」

ポケットパークの設置
ポケットパークの設置

2. 周辺エリアとのつながりをもった境界の提案

「仮囲いに付加機能を与えることで、工事現場に対する理解と認識を改善する」

やぐら式のスペースを利用した防音壁への映写
やぐら式のスペースを利用した防音壁への映写

3. 解体途中における一時的な建物空間利用の可能性を探る

解体建物でのイベント開催
解体建物でのイベント開催

4. コラージュ的視点による場所性の再生のためのカタログづくり

「再利用できる材料、建具、樹木、石垣などを新たに再構築」

石垣等の再利用
石垣等の再利用

 






■ 第1回 プレワークショップの検討結果

解体現場を眺める足場を設置し、工事現場に対する理解と認識を改善する
廃材を再利用し、ランドスケープ等に活用する
前田建設工業本店の解体過程をデザインする

小白倉ワークショップ

AAスクールの江頭教授が主催するワークショップに前田建設は毎年参加しています。場所は新潟県十日町小白倉、今も残る茅葺屋根のたたずまいが美しい日本の集落です。ワークショップでは みずからの手で 建築作品を創造します。あずまやややぐら、カマド、ベンチなど・・・内容は毎年様々です。また、小白倉に古くから伝わるお祭り、「もみじ引き」にも参加します。日常生活では得難い体験や感動を得ることにより 創造力を養っています。

AA School 小白倉ワークショップ

ミーティング

A School 小白倉ワークショップ

作品

A School 小白倉ワークショップ

作品作り

A School 小白倉ワークショップ

作品作り

AA School 小白倉ワークショップ

もみじの切出し

AA School 小白倉ワークショップ

切ったもみじを神社まで運んでいるところ

AA School 小白倉ワークショップ

もみじ引き

AA School 小白倉ワークショップ

もみじ引きのお祭りなおらい