コマツ小山工場内に新たに食堂棟を建設するプロジェクトである。主な利用者であるグループ子会社のギガフォトンからの要望は、社員のための充実した厚生施設として食堂、売店、多目的スペースを計画することであった。将来計画として1,2階ともに食堂エリアを設け（1期工事として1階は多目的スペース）、厨房機能としても1期は炊飯のみの最小限エリア＋1レーン提供の配膳室のみとして運用し、将来2期としては厨房スペースを拡張し房機器が効率よく配置できるように計画している。

2F食室エリアの内装はカジュアルカフェ風でありながら飽きのこないデザインを要望されていた。同社との協議により、開口部は西・南・東3面にまとまった水平連続窓を計画し、明るく開放的なスペースにファミレス席と一人用カウンター席を計画した。またイベント・集会等の多目的な利用も可能な設計とした。木目調を基調としながらシックなテイストを盛り込み、落ち着いてリフレッシュできる空間を目指した。エントランスホールには現場の残士を利用したブリックレンガ、栃木県産の漆喰を用いたデザインウォールを採用した。