計画地である東京湾岸地域（江東区有明、国家戦略特区）は、計画当初、東京オリンピック2020関連施設整備に伴う更なる開発・持続的な発展が見込まれるエリアであった。本計画は、生活利便性の拡充、緑豊かなくつろぎの場所の立体的な整備等を盛り込んだ生活拠点型の大型商業施設である。

２００を超える店舗（2020年竣工時の区画）を核としつつ、面状に広がるや大小さまざまなテラスを積層し、多様なくつろぎの場を計画することで、地域をつなぐ新しい生活拠点としての場を提案した。

四季を感じられる地上広場、緑豊かな多層テラス。そして建築の象徴である多樹種のプランターを積層した「グリーンカーテン」、主出入口に構える植栽の積層プランターと光の積層幕で環状に構成した「グリーンリング」。植栽と建築が融合した本施設は、80,000㎡を超える巨大施設の中で、どこに居ても自然を感じることができ、来客者に寛ぎの場を提供します。５層分プランターを積層させた「グリーンカーテン」は建物内部に自然光を取り入れながら、内外から圧倒的な緑量を感じられる植栽のカーテンウォールであり、夜間のライトアップによる鮮やかなグリーンカラーで街を華やかに彩る。テナントサインを極力控え、植栽を建築のサインとして街に主張することで、周辺環境に配慮しながらも印象的に残る建築とした。