星野リゾート 界 アルプス
大町の魅力を再発見できる木造の温泉宿
魅力的な旅館を数多く建設する星野リゾートの設計・施工新築案件となる計画である。コンペにて木造を採用することによるコスト低減が評価され受注に結び付いた。北アルプスの麓に位置し、田舎風景になじんだ温泉旅館として計画された建物である。
計画は【アルプスサイド】(西側):フロント棟、客室棟Bと【鹿島川サイド】(東側):食事処棟、温泉棟、客室棟A、離れ棟の2敷地、計6棟で構成される。各棟への通路は雁木を通ってアクセスし非日常的な雰囲気を演出している。中庭には四季折々の樹木と小川が流れ、冬は積雪を利用して大きなかまくらを作って宿泊者をもてなす。フロント棟はロビーと囲炉裏の木造軸組を現しとすることで伝統的なデザインも取り入れながら田舎らしいデザインとし、食事処棟、温泉棟と共に風景になじむ計画としている。客室は3~4人を定員とし、壮大な山々とそば畑などの“田舎らしい”風景を一望できる。
事業主の目指す地域の魅力を再発見できる温泉宿として、大町という土地に根ざした建物となっている。
所在地 | 長野県大町市 |
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主用途 | 旅館 |
設計・監理 | 前田建設工業株式会社一級建築士事務所 デザイン監修(建築):岩田尚樹建築研究所 デザイン監修(ランドスケープ):育建築研究所 |
施工 | 建築工事:前田建設工業株式会社 関東支店 外構工事:株式会社相模組 植栽工事:綿半ソリューションズ株式会社 |
延床面積 | 4,605.54㎡(2敷地合計) |
規模 | 地上2階 |
構造 | 木造、鉄筋コンクリート造 |
竣工 | 2017年9月 |