ICI STUDIOで「甚吉邸 建築写真講座」が開催されました

2025.11.06

10月4日、茨城県取手市のICI総合センターにて「甚吉邸建築写真講座」(以下「本イベント」)を開催いたしました。当日は大雨の心配もありましたが、午前・午後の部あわせて28名の皆様にご参加いただき、雨の合間を縫って外観・内観ともに無事撮影することができました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

▲甚吉邸2階ホールからの写真を撮影しています

【イベントの主旨】
本イベントは、2024年2月に開催した甚吉邸フォトコンテストから派生したイベントで、甚吉邸を題材に写真家 傍島利浩氏から建築写真撮影の技術を学ぶ講座です。傍島氏は甚吉邸の竣工写真も担当されています。参加者は建築に関わられている方、建築系の学生の方を対象としました。

撮影前にW-ANNEXにて甚吉邸の紹介と傍島さんによる基礎講座を行いました

【午前の部】
午前の部は主に建築関係の一般の方々にご参加いただきました。多くの方が本格的なカメラをご持参され、中には傍島氏が驚くほど高性能な機材を持ち込まれる方もいらっしゃいました。最初は個々に撮影されていましたが、途中からは傍島氏に「夫人室撮影のポイント」「白い部屋の取り方」「狭い和室の床の間の撮影方法」「(エントランスホールなど)要素が多い部分の撮り方」、「泰山タイルをうまく撮るコツ」など、積極的に質問をされていました。最後は建築写真の加工方法など実務的な話題にも広がり、午前の部は盛況のうちに終了しました。

▲2階夫人室の三越製作り付け家具を、どううまく撮影するか教えています

▲白い主寝室は撮影が難しく、苦戦中です

▲玄関で建築写真について質問を投げかけています

▲和室は目線を下げて撮影をすべし!との指導を受けていました
 ※通常の一般公開では和室への入室はご遠慮いただいております

【午後の部】
午後の部は建築系学生を中心に、一般の方も交えて開催しました。スマートフォンで撮影される方が半数を占め、午前とは異なる雰囲気の撮影会となりました。午後の部では個別レクチャーを行いながら、傍島氏自身もスマートフォンで撮影され、閉会式ではその写真を皆様に共有いただきました。

▲外観写真の撮影は遠くから望遠を使ったほうが歪みが少ないとのことで、かなり引いた位置から撮影しています

▲2階の入込の狭いスペースでの撮影のコツを聞いています

▲軒裏の美しさを見つけた参加者が、どう写真に収めるか相談しています(右は撮影した写真)

▲午後の部では、学芸員の水野へ甚吉邸についての質問も多くありました

▲写真家 傍島利浩氏が当日撮影された写真です(iPhone11で撮影)

参加者アンケート(回答数22件)によると、参加者は地元茨城県の方から、遠くは広島県からもお越しいただきました。イベントの満足度は非常に高く、「次回は甚吉邸の見学会にも参加したい」というご感想もいただき、スタッフ一同喜んでおります。
本イベントを通じて、参加者の写真技術向上に貢献できたこと、甚吉邸の魅力がより多くの方々に伝わったことを心より嬉しく思います。


ご参加いただきました皆様改めてありがとうございました!
後日、当日撮影いただいた写真を掲載するオンライン展覧会しますのでそちらもよろしければご確認ください。

ICIスタジオでは今後も様々なイベントを継続して開催してまいりますので、ぜひご期待ください。