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SCHOOL | AAスクール by MAEDA ワークショップ |
ブレッド・スチール学長による講演風景(2005)
当社とAAスクールは、1992年に当社がスポンサーとして開かれた「日本の若手建築家5人展:Invisible Language」のヨーロッパ展をAA スクールで開催したことからはじまり、ユニットマスター(教授)江頭慎氏を窓口として20年近い関係になる。1999年からはじまったMaeda Workshopは、年に1度著名なアーティストをAAスクールに招き学生とワークショップを開催する講座で、第1回のRichard Wilson氏から、現在も継続しておこなわれている。また、この間AAスクールの前々学長アラン・バルフォー氏、前学長モイセン・ムスタファヴィ氏が当社を訪問され、前田総代、前田専務取締役がAAスクールを訪問するという交流もおこなわれてきた。2005年にブレッド・スチール氏が学長に就任された際には、新学長として最初の海外訪問先に前田建設工業を選ばれ、同年秋に光が丘本社に隣接するホテルにて「多様化する現代社会における建築教育の役割」と題した講演がおこなわれた。また、1996年より新潟の山間にある小白倉にてAAスクール江頭ユニットの主催ではじめられたワークショップでは、異文化圏との交流による視野の拡大、英語での共同作業を通したコミュニケーション力の向上などを目的に、毎年当社若手社員が数名参加しており、 グローバルに活躍できる人材育成にも積極的に取り組んでいる。
ブレッド・スチール氏、江頭慎氏と飯田橋再開発メンバー(2009)
環境経営No. 1をめざす当社は、飯田橋再開発プロジェクトにおいて「環境をテーマとした解体」と題し、「解体」という過程のもつ、壊す、汚い、うるさいというマイナスイメージを超えて、なにか社会に発信できるものはないかを模索すべく、過去2度にわたりAAスクールと共同主催でワークショップを開催した。AAスクールでは2010年から世界4都市にてグローバルスクールが開催され、この2009年の2度のワークショップは、2010年秋に開催予定の極東地区でのグローバルスクール第一弾への橋渡し(プレワークショップ)として、重要な位置づけとなった。プレワークショップでは以下の2つの目的を設定し、それらに対し多角的な視点からの分析を試みるべく4種類のテーマに分けて検討、考察がおこなわれた。また、2回目のプレワークショップでは、2010年に飯田橋再開発の敷地内でおこなわれるグローバルスクールに向けて、1回目の検討結果をさらにブラッシュアップさせ、また1回目とは違ったメンバーが参加することで同じテーマ設定でありながら、より深度のある検討がおこなわれた。
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SCHOOL | 2009年プレワークショップ |
先に挙げた2つの目的に対し、右に示す4つのテーマを設定し、第1回、第2回のプレワークショップをおこなった。飯田橋再開発の敷地内外に対してさまざまな視点からのサーベイがおこなわれた。短期間ながら激しい議論が交わされ、解体途中に発生する残余空間をポケットパークとして開放するなど、興味深い検討結果が得られた。参加することで同じテーマ設定でありながら、より深度のある検討がおこなわれた。
「短期間でも有効に利用できる空間を連続的に生み出す解体順序を探る」
「仮囲いに付加機能を与えることで、工事現場に対する理解と認識を改善する」
「再利用できる材料、建具、樹木、石垣などを新たに再構築」
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SCHOOL | 2010年- 2016年ワークショップ |
「与えられた仮設材を利用した可能性の提案」、「社宅の室内解体のドキュメント作成」というテーマを元にプレワークショップで検討されたアイデアの実証実験を飯田橋再開発地区内の空き家となっていた前田建設社宅を会場として実施。
実際の解体作業がほぼ完了した状態の再開発現場とその周辺をフィールドとした。現場の中の世界と仮囲いという境界線を隔てた外の世界の関係を題材とし、ショートフィルムを製作。ワークショップの最後にはそれぞれの作品を山留め壁に投影し映写会を開催。
東京の中心である千代田区三番町に存在し歴史ある名門校、大妻学院千代田キャンパスにおいて、中高・大学・短大の建物そのもののデザインではなく、大妻学院らしさを表現したキャンパス空間全体の提案を行った。
東京の運河を舞台とし、運河から見た東京を観察。日本橋界隈の西洋風の構造物、昭和の街並みを感じさせる神田川周辺の飲食店など東京のうつろいをひとつのコラージュに凝縮。
都市に点在する「超芸術トマソンとは都市の改廃によって 建設当時の役目を失った遺構。行き先が壊されたのにとり残された階段や扉など・・・。それらはただ無残に都市に存在している。今回は東京飯田橋近辺に点在するそれら遺構を調査、分析、考察、記録した。
感性の感度を最大限に上げて飯田橋周辺を探索した。それぞれの心の琴線に触れた物を地図にした。音の地図から、おいしいレストランの地図、都市に隠された不思議なマークの地図、ビニール傘に描かれた雨の日専用マップなど。
北町寮とは飯田橋本社からほど近い場所に昔からある独身寮。昭和の高度成長期の頃のにおいを残す建物もこのたび建て替えられることになった。北町の立地を生かしつつ周辺から北町寮へ、北町寮から周辺へ、広がり(関係性)をもつ建築物の提案を行った。
AAスクールと東京芸術大学と前田建設工業(株)の共同でワークショップを開催。東京芸術大学のある上野駅から前田建設工業本社のある飯田橋駅まで電車で経由する6つの駅に着目。(上野-御徒町-秋葉原-御茶ノ水-水道橋-飯田橋)駅と都市のつながり、すなわち「駅を中心とした空間的な広がり」「機能的な結び付き」「人や物の流れ」など 都市の文脈を解析。コラージュとして紙に表現しプレゼンテーションした。
ワークショップ4日目、建築設計統括部(本店)のある飯田橋MKビルにて中間発表会を実施。現地調査や成果品の製作も含めて3日間と短かい準備期間であったが、6チームとも素晴らしい発表だった。
中でも目を引いたのが御徒町チーム。折りたたんだ紙をストーリーに合わせてパタパタと展開しながらプレゼンテーションを進め、見た目も楽しくテンポの良いユニークなプレゼンテーションだった。
最終発表は東京芸術大学にて行われた。東京芸術大学のFMスタジオに入ると、このような短期間で作られたとは思えない芸術作品が並んでいた。木と鉄とコンクリートを使った変形するオブジェやアメ横のガード下を緻密に描いた4メートル程もあるスケッチなど。
プレゼンテーションでは複雑な動線を織りなす構造体の形状・形態に注目した作品(上野駅)や個性的な街並みとそのつながりに着目した作品(秋葉原駅)、 街並みからテクスチャーをサンプリングした作品(御徒町)建造物の長方形の隙間から見える風景を動画にした作品(水道橋)の発表があった。
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SCHOOL | 小白倉ワークショップ |
AAスクールの江頭教授が主催するワークショップに前田建設は毎年参加しております。
場所は新潟県十日町小白倉。今も残る茅葺屋根のたたずまいが美しい日本の集落です。
ワークショップでは みずからの手で 建築作品を創造します。
あずまやや やぐら、カマド、ベンチなど・・・内容は毎年様々です。
また、小白倉に古くから伝わるお祭り、「もみじ引き」にも参加します。
日常生活では得難い体験や感動を得ることにより 創造力を養っています。
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SCHOOL | 十日町市主催シンポジウムに参加 |
2018年3月25日(日) 新潟県十日町市千手中央コミュニティセンターにて開催されたシンポジウム「人が育つ環境づくり」に前田建設工業執行役員鈴木章夫がパネラーとして参加しました。
このシンポジウムは、十日町市の「キャンパス白倉」において、20年以上にわたりワークショップを開催しているAAスクールのユニットマスター(教授)江頭慎氏らが招かれた、人が育つ環境づくり〜キャンパス白倉を拠点とした地域活性プログラム〜です。